価格について
杉下工務所の工事価格について
お話しいたします。
と、その前に・・・。
建築工事の価格というのは、いったいどのような内容で構成されているか？、そのことについてお話しをさせていただきます。
建築工事の価格は、分かりやすく言うと、こうなっています。
「建築工事の価格」＝「工事費」＋「諸経費」です。
「工事費」とは、次のような中身です。
●実際に工事で使用される外壁材であったり、床材であったり、ユニットバス、システムキッチン、便器、洗面台などの建築材料費
●電気屋さんの行う電気工事代金、水道屋さんの行う水道工事代金
●大工さんの賃金（給料）
のような中身で、建築材料費と作業費になります。
「諸経費」とは、簡単に言えば、会社を運営していくために必要な費用のことです。会社を運営するには、さまざまお金が必要になりますが、例えば、
会社で使う電気代だったり水道代などの光熱費、事務員さんの給料だったり、出張の時の出張費、仕事で使用した車のガソリン代、社会保険料や損害保険料などの様々な保険料代、コピー用紙代、細かなことを言えば、ホチキスの針代とかもそうです。
これらのお金を稼ぎ出さなければ、会社は運営できなくなりますので、諸経費として工事の価格に含みます。
そして、会社にとって大事な「利益」も、この諸経費の中に含みます。
なので、諸経費というのは、それなりに大きな金額になり、工事価格の大きい新築工事ともなると、諸経費だけで数百万円になったりもします。
このように、とても様々なものが含まれている諸経費ではあるのですが、建築工事の見積り書には、諸経費の金額だけがドンと記載され、諸経費の中身や内容については全く記載されません。これは業界では普通な事なんです・・・。
実は、諸経費の金額というのは、次のようにして算出されています。
「諸経費」＝「工事費」×「ある割合」
「ある割合」というのは、それぞれの工務店、ハウスメーカーによって異なり、８％だったり、１０％だったり、１２％だったり、１５％だったり様々で、一般的には、ハウスメーカーより規模の小さい工務店のほうが掛け率が小さく、諸経費額は少なくなります。
さて！
ここからが、業界の暴露といいますか、タブーな話しになるので、あまり大きい声では言えませんが・・・。
というか、ネット上にＵＰしちゃうので、内緒でも何でもなくなりますが・・・。、いいんです暴露になっても、本当のことなので！
実は・・・。
諸経費の中にしっかり利益分を入れているにもかかわらず、建築材料費の金額を高くして（上乗をせして）見積書をつくり、利益の二重取りをしている建設会社がとても多く、言葉はあれですが・・・、ボッタクリが多いです・・・。
例えば、システムキッチンやユニットバスを選ぶ時、メーカーのショールームに行き、その見積書をお客様はもらいますが、この見積り金額はあくまでもお客様への提示価格であって、実際、建設会社への仕入れ値は、かなり安くなります。
例えば、お客様への提示額が定価１００万円だったとします。
建設会社はお客さんに対し「今回頑張って２０万円値引きしました！」ということは、よくある話し・・・。
２０万円も値引きで凄い！と思うかもしれませんが、実際は・・・、半値の５０万円くらいで仕入れていて、３０万円は建設会社の取り分（利益の二重取り）しています。
ひどいものです・・・。
定価の７割、８割のような金額の場合は、間違いなく利益二重取りなので、信用できる会社ではありません。気をつけてください。
しかも、利益を二重取りしているような利益優先の会社が、良い家を造るはずがありませんよね・・・。
また、建築工事の見積書というのは、とてもたくさんの内訳内容が記載になっていて、お客さんにとっては、聞いたこともないような名前の建築材料が、内訳書にズラーーーーっと記載されていて、それらの材料にも当然のようにチリチリと上乗せをし、上乗せ額を合計すると、とても大きい金額となり、当たり前のように利益の二重取りをしています・・・。
以前、とあるお客様がお越しになりました。もちろん初対面です。
「○○という住宅会社で工事の見積りを取ったのですが、値段が高そうな気がしたので一度みてもらえませんか？」と図面と見積書を渡されたことがあり、内容を確認したところ、当然のように上乗せがあり、しかも、工事で使用されていない材料まで見積り書に記載されているなど、とてもヒドイものでした。
建築の見積書は専門用語だらけですから、それをいいことに見積書に適当に記載し、まさにボッタクリの見積書でした。
実は建築業界とは、そうやって騙す業界ということを、私は知っているので・・・、この業界は、とてもダークな業界だと感じています・・・。
本来、工務店をしている私が、立場上、こんな暴露話はしてはいけない？、しない？ものでしょうけど、やはり、お客さんの大事なお金です！大事に使いたい！、そういう気持ちがあるので、ぜひ、皆さんにもその事実を知ってもらいたいと思い書きました！
家は人生最大の買い物で、夢です。その夢を利用して平気で騙している訳ですから、とてもヒドイです・・・。しかし、これがこの業界の実態でもあります・・・。
わたしは、こういう業界にうんざりなので、私が関わるお客様には、そういう損をさせることがないよう、建築材料には変な上乗せをせず、適正利益で正直に工事をする！を信念とし仕事をしています！
そのため、お客様からは、工事金額が安いですね！と言われることが多いのですが、ただ単に正直な金額で工事をしているだけで、そのように思われるということは、いかにボッタクリの業者が多いことか・・・、と実感させられます・・・。
皆さんもくれぐれも、損をすることがないよう業者選びをしてくださいね。